外資系ゴルフ場のインパクト
外資系ゴルフ場の日本のゴルフ業界に与えた影響ははかり知れないものがあります。
バブル崩壊後、約600コース倒産しましたがゴールドマンザックスグループのアコーデイア・ゴルフとローンスターグループのパシフィックゴルフグループインタナショナルホールデイングス(PGGIH)がそれぞれほぼ100コースづつ買収しました。
100コースの運営がスケールメリットを最大限に活かせる単位といわれております。
肥料など資材、乗用カートなど機材の大量購入によるローコスト経営に成功しました。
30%ものコスト削減が可能といわれております。
パシフィックゴルフグループインタナショナルホールデイングス(PGGIH)を2005年12月に東証1部に上場させました。
またアコーデイア・ゴルフは2006年11月に同じく東証1部に上場いたしました。
会員は現在満足している?不満足?
外資ゴルフ場へは当初はかなりアレルギーがきかれました。
・年会費が高い。年会費を値上げ。
アコーデイア社は会員権の譲渡人へ年会費を月割り返還せず、譲受人から月割りで徴収。ダブル取り。
・ビジターとメンバーの料金が変わらない。パブリックと同じ。
会員の不満が多く、会員権相場が低迷した時期がありました。
現在は概して会員の評判がよくなりました。
・コースのメインテナンスがよい。
・予約が取れる。
年会費アップで経営が安定し、メンバー重視の運営ができるようになった。ムリな集客、ビジター依存の必要性がなくなったと思われます。
外資経営ゴルフ場会員権相場も回復してきました。
習志野CC 2006年2月102万円→2007年2月155万円
千代田CC 2006年2月40万円 →2007年2月60万円
ゴルフ場をあまり利用しない会員にとっては年会費の値上げ、高い年会費は負担になり、不満の理由になります。
ところが比較的利用するゴルファーにとってはメインテナンスがよくなった。予約がとれると喜ばれています。
個々のゴルフ場が経営交代以前からもっていたよさをいかしたキメの細かい経営をしているという印象です。
クラブライフが楽しめるよう会員尊重の運営を最大限心がけているようです。